UC Berkeley, Haas School of Businessに留学中のSaturoが、そのカラフルな日々を関係者だけにこっそりお伝えするブログ。

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ウォルマートの中国戦略 [2007年05月09日(水)]

昨日で授業が全て終了しました。といっても、期末試験やらレポートやらでかなりテンパっています。ウォルマートの中国戦略とか、グーグルが今後とるべき戦略とかをペーパーにまとめているのですが、色々調べてると面白いですね。

ウォルマートは自国における絶対的な地位(コストアドバンテージ)がかなり脅かされているようで、株価も競合他社にアウトパフォームされるような冴えない動きとなっています。消費者の動きに変化が見え「Everyday Low Price」の神通力にも陰りが見え始めている。加えて、ガソリン価格の高騰で利益率は悪化。そうした背景から、これまでのんびりとしていた中国展開を急加速させています。かつての成功体験を中国で再現することで新たな成長ドライバーを確保したいと考えているわけです。

アメリカでやったのと同じことをしようと思ったらかなりの市場規模がないとできないわけですが、それだけ大きな経済となると既にローカルプレイヤーが市場を牛耳っているのが常です。日本で言うとイトーヨーカドーとイオンですね。ところが、中国はスケールが成長速度ともに申し分なく、しかも絶対的な強さを誇る小売業者は今のところいない。これは、ウォルマートにとっては大きなチャンスです。

ところが、「超効率的な流通ネットワーク」という絶対的な武器が中国だと当面使えそうにない。逆に、自国市場では顕在化してこなかった「貧弱なマーケティング力(安売り以外に能がない)」という欠点が細分化された中国市場では致命傷になりかねません。さらに、労働組合の設立を許さないことでエージェンシーコストを引き下げるという戦略も中国では使えないとなってくると、もうウォルマートの強みと弱みがぐちゃぐちゃになってるわけです。

既に中国の小売市場は外資に開放されていますが、ウォルマートがCITICと合弁を維持しているのは当然ですね。一方で、M&Aを加速させて、なんとか店舗網を規模の経済が働くレベルまで持っていこうとしていますが、1日1店舗のペースで拡大していかないとおっつかない状況です。

留学してすぐのころは、ウォルマートを批判する報道をしょっちゅう目にしていましたが、帰国を前にして状況が大きく変わってきているようです。2年という月日を感じます。

はずれくじ うらをかえせば あたりくじ [2007年04月06日(金)]

はずれと書いたデリバティブの授業(Futures and Options)ですが、やっぱり履修しておいて良かったです。授業自体はあいかわらずとっても眠〜いのですが、レクチャーノートと教科書を読み、宿題をこなし、中間試験対策で大量の問題を解いているうちにオプションの価格理論(二項モデルやブラックショールズモデル)をすっかり(いいすぎか)理解することが出来たので、なかなか気分爽快です。

典型的なビジネススクールの授業、いわゆる事例研究(ケーススタディ)をして議論をするタイプの授業は、ダイナミックではあるんですが、数学と違って明確な答えが得られるわけではないので、場合によってはすっきり感が少なかったりもします。「で、結局どうすればええねん」みたいな。

この点、デリバティブの授業にはそういった曖昧さがないですし、これまで難解と思っていたモデルを使って“答え”(=金融派生商品の価格)を自分で見つけることが出来るようになるというのは、やはり嬉しいものです。勉強の成果が目に見えてわかるということですね。

ただ、実際のビジネスにおいては明確な答えを得ることが出来ることのほうが稀であり、そうした不確実な世界で組織を舵取りしていく訓練をするというビジネススクール本来の目的を考えると、ケーススタディを用いた実践的な授業がいかに重要であるかは明らかです。(事実、このFutures and Optionsをとっているのはほんの十数人。)

もちろん、ファイナンス理論の授業が実務で使えないと言っているのではありません。むしろ、IQがとってもお高いであろう学者達が実務へ応用できるよう色々試行錯誤しているのを垣間見れるのが面白さを感じるところだったりします。例えばコーポレートファイナンスの肝であるMM定理が前提としている数々の仮説を一つ一つ外していって実在する企業の最適資本政策を考えたり、ブラックショールズモデルの応用範囲を広げていって石油採掘プロジェクトの価値を算出したときは、「おお、こんなことができるんや!」とかってに感動してます。

話がそれますが、中学生や高校生のときって、部活動を通じて感動や興奮を覚えることはしょっちゅうでしたが、勉強を通じて感動することってほとんどなかったような気がします。これって結局、興味がないからですよね。勉強“させられてる”内容が将来どういうふうに役に立つのか知らなかったから、公式や年代を覚えてもあんまり嬉しくないというか。まあ、しいていうなら試験の順位が良くて嬉しいぐらいのもんですから、順位が良くない子供はどうしたって楽しくない。教育って国家戦略の中心に位置する重要課題なわけですが、その根本は子供に対する動機付けにあるので、ゆとりだのなんだので片付く話ではないような気がします。インセンティブをいかに適切に構築するかって大人相手の企業経営でも難題ですから、子供相手ならなおさらですよね。

話を戻すと、1ヵ月後にはもう期末試験です。残り少ない勉強生活、あと一回や二回は感動を覚えるようにしたいものです。(最近はゴルフの比重がかなり高まっているのでは?という外野からの声はここでは無視。)

Gold Medalist from Moraga [2007年03月31日(土)]

ここBerkeleyから車で20分ぐらいのところにMoragaという小さな町があります。裕福な家庭が多い静かな住宅地で、テニスコートやプール、ゴルフ場といった施設も当然のように整っており、ちょっと日本にはない感じの町です。今日はそのMoraga Contry Clubでゴルフをしました。もちろん自分達は会員でもなんでもなく、大学の先輩のご実家がここにあるおかげでプレーできたというわけです。

さて、ここからが本題。
ゴルフが終わったあとプールで泳いでいる子供達を眺めながらコーラを飲んでいると、Moraga出身のオリンピック選手がいるという話題になりました。12年間水泳小僧だった自分としては捨て置けない話、すかさずその選手名を聞いてみるとびっくり。さあて、誰でしょう。

答え


ソウルオリンピックで金メダル5個、銀メダルと銅メダル1個ずつ獲得したのは記憶にあたらし・・・くはないけど(ていうか、南米のスリナムという小国の選手にバタフライで負けてしまったことのほうがインパクトがあった)、とにもかくにも水泳やってて知らないともぐりと言われるぐらいの歴史に残る大スターです。世界で最初に100M自由形で48秒台を出したとか、自由形短距離という花形種目に加えてバタフライまで強かったので、我々世代にとっては今お騒がせのイアンソープよりもインパクト大ですね。自由形の長距離でねちっこく頑張っていた自分としては、とってもまぶしい存在でもありました。

ということで、家に帰ってネットで調べてみるとまたまたびっくり。何とUC Berkeleyの卒業生じゃないですか。学部と院の違いはあるものの、いつの間にか自分がビオンディと同窓生になっていたとは。インテルのCEOやボーダフォンのCEOがHaasの卒業生、あるいはソフトバンクの孫さんがUCB出身なんて話よりもガツンときましたね。

そこにバフェットはいるのかい? [2007年03月22日(木)]

PEもいいかげんバブってない?って話がだいぶん増えてきましたねえ。随分前からチラホラ聞かれてた声ですが、ブルマーケット(強気相場)のときはそんな声もかき消されるのはPublicであろうがPrivateであろうが一緒というか、はたまた、バブルだろうがなんだろうが儲かるうちは乗船しないと一人だけ取り残されるので乗らざるを得ないというか。ITバブルの一番いいところを現場で経験した身としては、その心理、ふか〜く理解できます。

難しいのは、そこから飛び降りるのが速すぎると運用パフォーマンスが相対的に(そして短期的に?)落ちてしまうし、あんまり引っ張ると「じゃっ〜く」「ろうずぅ」のタイタニックになってしまうということですね。そもそも沈まないかもしれないし。そんな微妙な神経戦がWSJなどを通じて表に出てきているのでしょう。

先週のM&Aの授業もそんな話が取り上げられました。
過去のM&Aの歴史を見ると
@ブラックマンデーよろしく、マーケットがパチンとはじける、いわば自浄作用
Aドレクセルのジャンクボンドに代表されるスキャンダル
B1933-34の証取法に代表される規制当局のアクション
のいずれかがバブル崩壊のきかっけとなっているとのこと。

じゃあ、今のPEブームは今後10年先まで続くのか、それともじきに3つのトリガーのどれかが引かれるのか?というのが教授からのお題。
で、教授の見解は
@ニューマネーが流れ込みすぎ、でもいいディールは少なすぎ。
Aファンドは必死になって投資先を探しているが、結果、リスクのとりすぎ、リターンの低下、下手したら大損という状況へ。10年前のTPGによるドゥカティのバイアウトのようなディールがわんさかしているのが今の状況。
Bウォーレンバフェットはどこにいる?そんなにいるわけないだろう。
Cプライシングはもうしっちゃかめっちゃか。
Dファンドオブファンズが出口戦略?それはもう危険な兆候以外の何者でもない。もう既に馬鹿げた理論が流布し始めてる。

とめった切りです。この教授はその道のレジェンドの一人らしく、かのKKRとかともよく仕事をしたとか。自分が携わったディールは投資先の価値創造に徹した高貴なものであり、今のバブルとは程遠いとの自負がビシバシと伝わってきます。

先週末のWSJではBlackstoneのIPOの関する記事がでていましたが、これも一つのシグナルとの指摘がチラホラです。つまり、創業パートナーたちはそろそろ逃げ場を作り始めているとの勘ぐりですね。公開利潤を採り損ねたゴールドマンの古参パートナーの二の舞は踏むまいとの側面もあるようです。いずれにしても、もし本当にIPOしたら、個人でもKing of Wall Streetのディールに参加できるということで、大変な熱気になるのでしょうね。

日韓戦 [2007年03月20日(火)]

先週末に、韓国人対日本人のゴルフトーナメントを開催。場所はHalf Moon Bayというリゾート系のゴルフ場。太平洋に面したコースで、雄大な景色を楽しみながらのラウンドはとても爽快です。

1位から順に12点、11点と勝ち点を付与していき、最終的に総勝ち点の少ないチームが多いチームに晩飯をおごるというルールでラウンドを終えたところ、全く同じ勝ち点というとても平和な結果になりました。自分もはじめて100を切ることができたので、非常に満足度の高い一日に。

日本にいたころは「ゴルフなんておっさんのスポーツ」と近寄りすらしませんでしたが、去年の7月に初めてコースをまわって以来その面白さにすっかりはまってます。


halfmoonbay.jpg

りんごを切ったら何にもなかった? [2007年03月13日(火)]

今朝のCompetitive and Corporate Strategyの題材はApple。iPodでガツンガツンと稼ぎ世間を驚かせている今の勢いをどこまで持続できるのかはみんなが興味を持つところですが、教授のコメントがとても興味深かったので紹介します。

1981年にIBMがPC市場に参入。それに対するAppleの戦略について。
生徒A「高付加価値路線でブランドイメージを維持」
生徒B「その後CEOが交代して、コスト削減とライセンシングの開始」
生徒C「次のCEOで高付加価値路線への回帰」
生徒D「ジョブズが戻ってきて、ユニークな製品を次々に市場に投入」
教授「それらをまとめてどう評価する?」
生徒E「一貫性がないですね」
教授「だから?」
生徒「・・・」
教授「この会社にストラテジーなんてなかったんだよ」

そして次のように続きます。
「まず製品ありきでそこに戦略はなかった。あえて言うなら、“Here is a product. You love it”(はい、商品です。気にいるよね)がAppleの戦略かな。でも、“Product is not strategy”。製品は戦略じゃない。AppleはIBMと組むことでPC市場を支配することができたのにそれを逃した。これはコーポレートアメリカ史上最大の失敗と言えるだろう。Appleの歴史を見ると、新製品→株価上昇→市場成熟→競争激化→シェア低下の繰り返しで、明瞭で一貫性のある戦略は見当たらない。ではこれからはどうだろうか。確かに、iPodの成功は素晴らしい。しかし、“Here is a product. You love it”の延長であって、運によるところも少なからずあろう。あいかわらず、はっきりとした戦略は見て取れない。ジョブスがMacのときとは違ってiPodビジネスをもっとオープンにしていくかとういうと私には疑問だ。ビジネスリーダーは往々にしてワーカホリック(仕事中毒)になりやすい。そして、ワーカホリックは一度つかんだ支配権を簡単には手放さない。そういうものだ。」

ケースの中では、開放的なアップルストアにiPod目当ての顧客を呼び込むことでMacにも触れる機会を創出している点、iTunesではほとんど利益が出ていないがそのネットワーク外部性で市場を独占している点、iPod関連のアクセサリーが巨大な市場となっている点などポジティブ面が分析されており、また、巷ではジョブズ称賛の声ばかりを耳にする昨今なだけに、「No Strategy!」と一刀両断してしまったのには驚きました。教授の結論としては、BtoCに進出したくてしょうがない、でも消費者に対するブランド力がさっぱりなシスコとM&Aしてしまうのが長期持続的成長への一つの道だろうとのことです。

はずれ [2007年02月27日(火)]

毎学期かならず“外れ”の授業があるわけですが、今学期のFuture&Option(デリバティブの授業)はかなり痛いです。扱う内容が内容なのでダイナミックな講義なんて期待すべくもありませんが、教授のへたくそな英語がそれに輪をかけています。イタリアかどっかから来た人の良さそうなおじさんなんだけど、ビジネススクールの教授が英語が下手じゃねえ。

学期の始めにAdd&Drop Weekという“お試し期間”があり、このあいだに色んな授業に顔を出して最終的な履修科目を決定できるので、この授業も落とそうと思えば落とせたんですね。しかも、この授業をとらなくても卒業単位は既に満たしているので、「とらなくてもいいんじゃない」という悪魔のささやきに心ぐらつくこと数回。でも、「ブラックショールズとかリアルオプションぐらいは卒業前にしっかり理解しといたほうがいいよ〜」という天使の声が聞こえてきたので、「この教授はちょっとやばいなあ」と思いつつも敢えて履修しました。

結果、数式だらけのしびれる内容を拙い英語がフォローするという地獄絵図にはまっております。それでもなぜかそんなに嫌気がささないのが不思議。おそらくこれが人生最後の学生生活だからでしょう。

ニンテンドー [2007年02月08日(木)]

ニンテンドー、どこに行っても売ってません。はい、wiiのことです。こっちの店員に「wiiある?」って聞いたら「ニンテンドーは品切れ」って言われるんですね。商品名じゃなくて会社名。凄い話だ。任天堂という社名がゲーム機とイコールになってるわけです。

これ、なかなか興味深い話なんだなあ。ソニーやマイクロソフトがいわゆる「ゲームと家電の融合」路線を突っ走っているなかで、「ゲーム機はあくまでもゲーム機」との哲学にこだわり続けてきたニンテンドー。世間全体があれだけ「ネットと家電の融合」うんたらかんたらと騒いでいたら経営の軸がぶれてもよさそうなもんですが、決してそうならなかった。ニンテンドー=ゲームという消費者の期待に正面からぶつかっていったんですね。で、気づいてみたら株価はあんなことになっている。

某ゲームソフト企業の米国法人を指揮している友人は半年以上前に「今度のゲーム機戦争は任天堂の勝ち」と予言していました。「なんで」って聞いたら「だってめちゃくちゃ面白いから。プレステ高すぎるし」と。いやあシンプル。でも、これって商売の核心をついているコメントです。MBAの授業でしょっちゅう出てくる“WTP(willingness to pay)”(消費者が、その商品にどれぐらいなら金を払っても良いと思うか)を考えたとき、ニンテンドーのほうがより多くのWTPをゲットすると彼は感じ取ったんですね。そんとき株買ってりゃ良かった。

去年、必修科目の「戦略論(Strategy)」で80年代の任天堂の事例研究をやりましたが、「Nintendo 2007」みたいな続編があれば是非読んでみたいところです。

セレブに会いたいか! [2007年02月05日(月)]

こっちの大学の卒業式では、いわゆるセレブリティやビジネスリーダーをスピーカーとして招くのが一般的なようで、例えば2005年のペンシルヴァニア大学ウォートンスクールの卒業式ではグリーンスパンが講演をしています。グリーンスパンが自分たちに向けて生で話をするなんて一生の記念ですね。

今年のHaasのスピーカーはSalsforce.comというテック企業のトップです。各ビジネス誌から「次世代のリーダー」みたいな感じで評価されている立派な人物のようですが、知名度がイマイチな感は否めず、「テックからのスピーカーはもういいから、もっとセレブな人がいい」という声が学生間のメーリングリストで挙がりました。すると、スピーカーの招聘をやっている生徒会のメンバーの一人から「うちの卒業式は、他の大半の大学が全学部共同で行っているのと違って、学部単独の小規模な卒業式。そこにクリントンとかがタダで話をしにくるわけがない」との返答。落ち着いたトーンではあるものの、明らかに「何もしてないのに勝手なことを言うな。なんなら自分で“セレブ”とやらを呼ぶか?」という本心が見え隠れしてます。

危ない危ない。自分も「誰それ?」みたいに思ってたので、変に口を滑らせなくてよかった。彼ら生徒会のメンバーは学業や就職活動で忙しいなか色々と努力しているので、軽々しく「もっと大物を呼べ」なんて言われるとがっくりするはず。ちょっとした気配りは、どこにいっても必要ということです。

それに、考えようによっては、既にセレブな人よりもこれからセレブになる人の話のほうが希少価値があるわけです。

Laura Tyson Returns to Teach at Haas [2007年01月26日(金)]

ほとんど開店休業でしたが、最後の学期も始まったことだし週1から週2ぐらいで更新できるようにしたいと思います。

今学期の個人的な目玉授業はローラタイソン教授のInternational Businessです。元々Haasの学長だった彼女はその後ロンドンビジネススクールの学長となり、今年Haasに戻って再び教鞭をとることになりました(Laura Tyson Returns to Teach at Haas)。といっても、今学期のみの限定復帰かもしれません。というのも、彼女はクリントン政権時代に経済諮問委員会の委員長をしていたことから、2008年の大統領選ではヒラリーの参謀になるとの噂もあるからです。事実、色々と忙しいようで早速2回目の授業は公務で欠席、臨時講師による講義となりました。

民主党の経済政策といえば保護主義色が強かったりするわけで、確かな記憶ではありませんが、彼女がクリントン政権にいたときに日本に対して半導体の輸入数量の目標設定をごり押ししてきたような気がします。ここからですね、インテルのパワーが増していったのは。かなりうろ覚えなのでこの辺の事実関係は間違いかもしれません。ご注意を。

そのうち機会があれば、「また保護主義的な政策でいくんですか?」と聞いてみたいところです。ブッシュは嫌いですが、経済政策という意味では日本にとって共和党のほうが都合がいいんですよね。小泉とブッシュの関係があれだけ良好だったからこそ、米国の自動車メーカーが「日本は為替を操作している!」をロビー活動しても、大きな騒ぎにならなかったというのが個人的な解釈です。実際、日本がデフレの最中にいたころの日銀の為替介入はすごかったし。いずれにしても、政治と経済は密接に絡み合っているので、政府要職にいたバリバリのエコノミストの授業を履修できるというのはラッキーです。

で、今学期の授業のテーマは中国とインド。わかりやすくないですか?悔しい話ですが、もう米国にとって日本経済は敵じゃないわけで、これからは中国やインドの脅威をどう退けるかが国家課題なわけです。おそらく。政権復帰を考えているとしたら、ここに注意を向けないわけがない。

なんて穿ったことを考えながら初回の授業に出てみたわけですが、特にそんな感じではなかったですね。表面的には。さすがに大物だけに非常にゆとりのある授業運びで、もっと純粋に、エコノミストの立場からグローバリゼーションの功罪をどう考えるかといった感じでした。まあ、まだ1回しか授業を受けてないので、これからですね。
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