PEもいいかげんバブってない?って話がだいぶん増えてきましたねえ。随分前からチラホラ聞かれてた声ですが、ブルマーケット(強気相場)のときはそんな声もかき消されるのはPublicであろうがPrivateであろうが一緒というか、はたまた、バブルだろうがなんだろうが儲かるうちは乗船しないと一人だけ取り残されるので乗らざるを得ないというか。ITバブルの一番いいところを現場で経験した身としては、その心理、ふか〜く理解できます。
難しいのは、そこから飛び降りるのが速すぎると運用パフォーマンスが相対的に(そして短期的に?)落ちてしまうし、あんまり引っ張ると「じゃっ〜く」「ろうずぅ」のタイタニックになってしまうということですね。そもそも沈まないかもしれないし。そんな微妙な神経戦がWSJなどを通じて表に出てきているのでしょう。
先週のM&Aの授業もそんな話が取り上げられました。
過去のM&Aの歴史を見ると
@ブラックマンデーよろしく、マーケットがパチンとはじける、いわば自浄作用
Aドレクセルのジャンクボンドに代表されるスキャンダル
B1933-34の証取法に代表される規制当局のアクション
のいずれかがバブル崩壊のきかっけとなっているとのこと。
じゃあ、今のPEブームは今後10年先まで続くのか、それともじきに3つのトリガーのどれかが引かれるのか?というのが教授からのお題。
で、教授の見解は
@ニューマネーが流れ込みすぎ、でもいいディールは少なすぎ。
Aファンドは必死になって投資先を探しているが、結果、リスクのとりすぎ、リターンの低下、下手したら大損という状況へ。10年前のTPGによるドゥカティのバイアウトのようなディールがわんさかしているのが今の状況。
Bウォーレンバフェットはどこにいる?そんなにいるわけないだろう。
Cプライシングはもうしっちゃかめっちゃか。
Dファンドオブファンズが出口戦略?それはもう危険な兆候以外の何者でもない。もう既に馬鹿げた理論が流布し始めてる。
とめった切りです。この教授はその道のレジェンドの一人らしく、かのKKRとかともよく仕事をしたとか。自分が携わったディールは投資先の価値創造に徹した高貴なものであり、今のバブルとは程遠いとの自負がビシバシと伝わってきます。
先週末のWSJではBlackstoneのIPOの関する記事がでていましたが、これも一つのシグナルとの指摘がチラホラです。つまり、創業パートナーたちはそろそろ逃げ場を作り始めているとの勘ぐりですね。公開利潤を採り損ねたゴールドマンの古参パートナーの二の舞は踏むまいとの側面もあるようです。いずれにしても、もし本当にIPOしたら、個人でもKing of Wall Streetのディールに参加できるということで、大変な熱気になるのでしょうね。